心筋トロポニンT

心筋トロポニンTの概要

この項目は、血液中の心筋トロポニンTの量を調べる検査です。

心筋トロポニンTとは、心筋を構成する蛋白です。
そのため、何らかの影響で心筋が障害を受けると高値を示します。

心筋梗塞と心筋トロポニンT

心筋トロポニンTは急性心筋梗塞発症後約3時間で上昇し始め、12~18時間程度でピークに達し、1~3週間程度高値を維持します。

このように、急性心筋梗塞発症直後では、ミオグロビンのように高値を示しませんが、心筋特異性が高く、また高値を長時間維持するため急性心筋梗塞の早期(直後を除く)から発症後2週間前後経過したものまで幅広く検出が可能なため、心筋梗塞の診断検査として用いられます。

検査の目的

心筋梗塞や心筋炎が疑われる場合

参考基準値(単位:ng/dl)

0.1 以下

※基準値は施設ごとで異なる場合があります。

心筋トロポニンTが高値を示す病態

心筋梗塞、心筋炎 など