ナトリウム(Na)
ナトリウム(Na)

ナトリウム(Na)の概要

この検査は、血液中のナトリウム濃度を調べる検査です。

通常、単独で検査されることは少なく、他の電解質(クロールやカリウム)と同時測定されます。

ナトリウム(Na)は、細胞外液の総陽イオンの約90%を占める電解質成分の1つで、主に食塩として摂取されて体内に取り込まれ、大部分は尿中に排泄され、一部は糞便や汗などと一緒に排泄されます。

ナトリウムは、血液の浸透圧やpHの保持に重要な役割を担っており、健常者の場合、狭い範囲でしか変動しません。
体内のナトリウム量と血液中の水分量は密接な関わりがあり、ナトリウム量が増えると体は浸透圧を維持しようとして血液中の水分量を増やす方向へ傾き、逆にナトリウム量が減ると血液中の水分量を減らす方向へ傾きます。

ナトリウムなどの電解質濃度は、腎からの水分排泄や塩類の排泄によって調節されています。
腎での水分排泄の調節は、脳にある下垂体後葉から分泌されるホルモンである抗利尿ホルモンのバソプレシンによって浸透圧調整がされていて、塩類排泄においては、副腎皮質から分泌されるアルドステロンが主に調節をしています。

高ナトリウムを引き起こす原因

 1)体内の水分の喪失がナトリウムの喪失または摂取不足を上回る場合
 2)体内の水分のみの喪失
 3)体内のナトリウムの増加

低ナトリウムを引き起こす原因

 1)体内のナトリウムの喪失または摂取不足が水分の喪失を上回る場合
 2)体内の水分のみの増加
 3)体内の水分の増加がナトリウムの増加を上回る場合

電解質って何?
電解質(でんかいしつ)とは、水などの液体(溶媒)に溶かしたときに、陽イオンと陰イオンに分かれて電気を通す性質を持つ物質のことです。

検査の目的

1) 体内の水分バランスの指標として
2) 嘔吐、下痢、浮腫などにおける水代謝異常を疑う時

参考基準値  (単位:mEq/L)

135 〜 147

※基準値は施設ごとで異なる場合があります。

ナトリウム(Na)が異常値を示す病態

高値
嘔吐 ・ 下痢 ・ 尿崩症 ・ 原発性アルドステロン症 ・ クッシング症候群 ・ 口渇中枢障害 など

低値
腎不全 ・ アジソン病 ・ 尿細管性アシドーシス ・ 心不全 ・ 肝硬変 ・ ネフローゼ症候群 ・ 甲状腺機能低下症 など