サイログロブリン
サイログロブリン

サイログロブリンの概要

この項目は、血液中のサイログロブリンの量を調べる検査です。

サイログロブリンとは、甲状腺ホルモンの前駆物質で、甲状腺濾胞細胞で合成・貯蔵されています。
TSHの刺激を受けると、サイログロブリンはペルオキシダーゼの作用を受けて甲状腺ホルモンであるT3やT4となり様々な働きをします。

サイログロブリンは甲状腺濾胞細胞でしか作られることがないため、臓器特異性が高いため甲状腺疾患においてはとても有用な検査の1つです。
特に、甲状腺分化癌で高値を示すため、手術の評価や再発・転移の有無を知る腫瘍マーカーとしての役割を持っています。

サイログロブリンが高値を示すのは、
@甲状腺が炎症を起こし、組織が破壊された場合
A甲状腺にできた腫瘍がサイログロブリンを作り出している場合
BTSHなどの甲状腺を刺激する物質によって甲状腺が過剰に刺激され場合
です。

サイログロブリンの生理的変動

新生児や妊婦で高値を示す傾向があります。

検査の目的

1) 甲状腺疾患を疑う場合や経過観察として
2) 甲状腺分化癌の手術・治療効果判定や経過観察として

参考基準値 (単位:ng/dl)

32.7以下

※基準値は施設ごとで異なる場合があります。

サイログロブリンが異常値を示す病態

高値
甲状腺分化癌、バセドウ病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、甲状腺腺腫 など

低値
甲状腺全摘出、無甲状腺症、サイログロブリン合成障害 など