乳びってなんだろう?
乳び(にゅうび)

乳びってなんだろう?

乳びとは、血清部分が通常は黄色なのですが、それが乳白色を呈している状態です。

食事から摂取される脂肪の大部分は中性脂肪で、体内に取り込まれると酵素によって分解されて、脂肪酸などに代謝されます。
しかしながら、食後あまり時間を置かないで採血をすると、中性脂肪が分解されず血液中に溜まった状態のため、この脂肪分が白く見えるために乳白色となります。
これが「乳び(乳び血清)」と呼ばれるものです。

厳密に言うと、中性脂肪は脂質のため、血液のような水分には溶けることができません。
そのため、血液中には単独で存在することはできず、蛋白質に覆われた状態で存在しています。
この状態をリポ蛋白といいます。

食事由来(外因性)の中性脂肪は血液中では主に、リポ蛋白であるカイロミクロンの主成分として存在しています。
そのため、この乳びの正体は中性脂肪を含んだカイロミクロンの増加となります。

乳びは健常者でもみられ、食事の内容にもよりますが、食後徐々に上昇して4〜6時間でピークとなり、次第に低下していきます。
この乳びがなぜ問題かというと、この乳びによって一部の血液検査項目が正確に測れないことがあります。

乳びは、脂質代謝異常によって起こることもありますが、ほとんどが食事の影響によっておこるため、血液検査は一般的に空腹時で行なわれることが多く、また、このように他の検査に影響を与えることがあるために、検査結果に乳びがある場合は、その旨を記載することがあります。

乳びが影響を与える主な血液検査項目

総蛋白・ZTT・TTT・総ビリルビン・直接ビリルビン・PT・APTT など

血清(けっせい)とは
血液を採取して、試験管に入れておくと次第に血液は固まりだします。
この固まりだしたまわりに存在する黄色い液体が血清です。
検査の種類にもよりますが、生化学検査の多くはこの血清を用いて検査を実施しています