どうして採血は空腹時に行うの?

健康診断などでよく、空腹時で採血を行なうことがありますが、これはなぜでしょう?

それは、食事をすることにより、検査値に影響を及ぼすことがあるためです。
一般的なものには、血糖と中性脂肪があります。

血糖の場合、食後に一過性に値が上昇し、健常者の場合、2時間程度で空腹時の値に戻ります。

中性脂肪の場合は、空腹時の値に戻るまで、約10時間くらい必要となります。

このように食事をしてしまうと、検査値が高くなってしまい、正確な値を得ることができなくなってしまいます。

また、食後の場合、血液が乳びしてしまうことがあり、この乳びの影響で検査の値に影響を及ぼしてしまうものがあります。
詳しくは乳びのページをご覧下さい。

以上のように、食事により検査値に影響を及ぼすことがある項目があるので、一般的に血液検査のときは空腹時に採血をします。

尚、空腹時採血とは、一般的に前日に食事をとってから12時間以上絶食した状態での採血を指します。

そのため、採血が8時30分の場合、前日の夜8時30分に食事を済ませる必要があります。

通常、空腹時採血は、特殊な検査を除いてお水やお茶ならば摂取しても差し支えありません。
薬の服薬に関しましては、主治医とご相談下さい。