妊娠とHTLV-1検査

妊娠とHTLV-1検査

妊婦検診の項目の中にHTLV-1検査があります。

これは、血液を採取してHTLV-1抗体があるかどうかを調べて現在ヒトT細胞白血病ウイルス 1 型に感染していないかを調べる目的があります。

HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)は、成人T細胞白血病やHAM(HTLV-1関連脊髄症)を引き起こす原因ウイルスで、HTLV-1に感染している母親から母乳を介して赤ちゃんへと感染します。

ただし感染したからといって必ずしも成人T細胞白血病やHAMなどの重篤な疾患を引き起こすわけではなく、HTLV-1に感染しているごく一部の方が発症するのみで、ほとんどの方が何の症状も現われません。

上記のようにお母さんが、HTLV-1を保有しているキャリアの場合、赤ちゃんに母乳を介して感染してしまう母子感染の恐れがあります。

母乳を介して、赤ちゃんがHTLV-1に感染すると、将来成人T細胞白血病やHAMなどを発症することがあります。

そうならないために、HTLV-1抗体検査を実施して、あらかじめ感染しているかどうかを確認し、もし感染している場合は、赤ちゃんへの感染を防止するために検査が行なわれています。

検査時期と検査方法

検査時期

妊娠30週頃まで

検査方法

HTLV-1抗体(血液検査)

参考基準値

(―)

※基準値は施設ごとで異なる場合があります。

検査結果のみかた

ステップ①
HTLV-1抗体 (スクリーニング検査:ゼラチン凝集法(PA法),化学発光酵素免疫測定法(CLEIA法)など)
陰性
HTLV-1に感染していない

陽性
HTLV-1に感染している可能性あり → ステップ②へ

ステップ②
HTLV-1抗体 (確認検査:ウエスタンブロッド法など)
陰性
HTLV-1に感染していない

陽性
HTLV-1に感染している(母子感染に注意)

検査時期や基準値・検査方法などは医療機関により異なる場合があります。