妊娠と子宮頸がん検査
妊娠と子宮頸がん検査

妊娠と子宮頸がん検査

妊婦検診の項目の中に子宮頸がん検査があります。

この検査は、子宮頸部の細胞を採取して異常な細胞がないかを調べる目的があります。

子宮頸部は、子宮の出口の部分で、そこに出来るがんが子宮頸がんです。
子宮頸がんを引き起こす原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染です。
このHPVに感染したヒトすべてが子宮頸がんを発症するわけではなく、感染した一部の方ががんを発病するにすぎません。

HPVは、性交によって感染するので、性交経験がある女性ならだれもが感染する可能性がありますが、特に性交経験が早い人・性交した相手が多い人ほど子宮頸がんになりやすいといわれています。

子宮頸がんは、正常な細胞が徐々に変化して長い年月(10年程度)を経てがんになります。
そのため、子宮頸がんの早期発見には検査がとても重要です。
子宮頸がんの早期は症状が現われることが少なく、また20代の若い女性の子宮頸がんの検診受診率が低いため、妊婦検診にいれて早期発見できるようにしています。

検査時期と検査方法

検査時期

   妊娠初期

検査方法

子宮頸がん検査:細胞診(ヘラやブラシで子宮頚部を軽くこすり細胞を採取して、異常な細胞がないか顕微鏡で検査)

参考基準値

NILM 、 陰性

結果のみかた

ベセスダシステム

以前まではT、Uなどの6段階で評価する「日母分類」が用いられていましたが、現在では、世界標準である「ベセスダシステム」での評価が行われています。

扁平上皮系 ( )内は推定される病変

NILM
 陰性(非腫瘍性所見、炎症、微生物)
 ★異常なし:引き続き定期的に検査を実施しましょう

ASC-US
 意義不明な異型扁平上皮細胞(軽度扁平上皮内病変疑い)
 ★要精密検査
 HPV検査
 陰性 : 1年後に細胞診、HPV併用検査
 陽性 : コルポスコープ、生検

 HPV検査非施行
 6ヶ月以内細胞診検査

ASC-H
 HSILを除外できない異型扁平上皮細胞(高度扁平上皮内病変疑い)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検

LSIL
 軽度扁平上皮内病変(HPV感染、軽度異形成)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検

HSIL
 高度扁平上皮内病変(中等度異形成、高度異型性、上皮内癌)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検

SCC
 扁平上皮癌(扁平上皮癌)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検

腺細胞系 ( )内は推定される病変

AGC
 異型腺細胞(腺異型または腺癌疑い)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検、頸管および内膜細胞診または組織診

AGC-NOS
 特定不能な異型腺細胞(特定不能な異型腺細胞)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検、頸管および内膜細胞診または組織診

AGC-favor neoplastic
 腫瘍性を示唆する異型腺細胞(腫瘍性を示唆する異型腺細胞)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検、頸管および内膜細胞診または組織診

AIS
 上皮内腺癌(上皮内腺癌)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検、頸管および内膜細胞診または組織診

Adenocarcinoma
 腺癌(腺癌)
 ★要精密検査:コルポスコープ、生検、頸管および内膜細胞診または組織診

Other malig
 その他の悪性腫瘍(その他の悪性腫瘍)
 ★要精密検査:病変検索

検査時期や基準値・検査方法などは医療機関により異なる場合があります。